秋。センチメンタルな気分から抜け出したい……。ヨガは苦手? それなら気功に挑戦!
秋は何となく物悲しく感じるものですよね。
自然とともに生活している私たちは、知らず知らずのうちに自然の影響を受けています。日の入りが早くなる、日照時間が減るなど、秋という季節の特徴が気分に影響を与えるのは、当たり前のことなのです。
センチメンタルな気分を変えたいときは、少し身体を動かしてみましょう。
運動が苦手な人でもできる、簡単な動作の気功にチャレンジしてみませんか?
瞑想やヨガに興味はあるけれど、ハードルが高い?
気分や心を整える方法として代表的なものといえば瞑想ですね。アップル社のスティーブ・ジョブズ氏が瞑想を行っていたという話は有名です。グーグル社ではマインドフルネス瞑想を含めた研修プログラムを導入し、オフィス内に瞑想ルームを設置しているとのこと。集中力や生産性、創造性の向上だけでなく、ストレス低減の効果もあると言われています。
しかし、実際に瞑想をしてみると、意外と難しいもの。
心を静めて無心になりたいのに、「あの案件、締め切りに間に合うかな」、「最近ちょっと太ったかも」、「ヤバイ、足がしびれてきた」などなど、次から次へと雑念が溢れてくるものです。
「雑念が浮かぶのは当たり前、雑念は放っておけばいい」と言われても、気になって集中できず、瞑想を挫折してしまう人も多いそう。だからこそ、ヨガが世界的に流行したのかもしれません。
ヨガ(ヨーガ)はもともとは古代インドで行われていた宗教的な行法でしたが、現在流行しているヨガはポーズ(アーサナ)を中心としたもので、身体的エクササイズとして行われています。「ヨガ」とは「結びつける」という意味を持つサンスクリット語で、呼吸とポーズ、瞑想を組み合わせて心身をリラックスさせ、心と身体、魂がつながっている状態へと導くものです。ヨガにはポーズがあるので、ただ座って行う瞑想よりも集中しやすいといえます。
しかし、なかなか行動に移せない人も多いのではないでしょうか?
- 身体がカチカチに固いので、あんなポーズは絶対無理!
- ヨガウェア・ヨガパンツ・ヨガマット……揃えなきゃダメ?
- たくさんあるポーズを覚えられそうもない
- スレンダーな人ばかりの中に入るのは気後れしちゃう
ヨガに興味はあるけれどなかなか踏み出せないでいる。運動は苦手だから、ヨガなんてとても無理。
そんなあなたにおすすめなのが、気功です。
ヨガと気功の概念はよく似ています。
どちらもエネルギー(ヨガでは「プラーナ」、気功では「気」と呼ぶ)を、ポーズ(動作)と呼吸を大切にしながら整える方法です。
ヨガは難しそうと思うなら、気功にチャレンジしてみましょう。
本場では自分で自分の心と身体を整える気功法こそが主流
気功と聞くと、「触れずに物を動かす超能力」、「見えない力で敵を倒す方法」などの印象を持っている人もいるようですが、それらは気功の一部でしかありません。
気功は中国に古くから伝わる伝統的な健康法で、さまざまな流派や動作があります。
気を自分の外に向かって働きかけて治療したり攻撃したりする方法を「外気功」といいます。日本ではこの外気功をイメージする人が多いのですが、本場中国では、自分自身で行う「内気功」こそが主流です。
内気功の具体的な方法は、身体を動かして体内の気にいい流れを作ることを目的とする動功と、身体は動かさずに外から気を取り入れパワーを補う静功があります。動功はヨガ同様に動作を覚える必要がありますし、静功はいわゆる瞑想法ですので難易度は高いかもしれません。しかし、気功には「スワイショウ(中国語読み)/セイシュ(日本語読み)」と呼ばれる準備動作があります。
これは誰でもできる簡単な動作のものが多く、気功教室などに参加しなくても実践できます。中国では世間話をしながら行う風景も見られるほど一般的なものです。
準備動作ではありますが、スワイショウ/セイシュだけを行っても、気の巡りをよくし免疫力や自然治癒力がアップするなど、気功の効果が得られるとされています。
それでいて、会話しながら、テレビを見ながらでもOKという“ゆるさ”があり、初心者にも取り組みやすいおすすめの方法です。
とても簡単! おすすめのスワイショウ/セイシュのやり方
気功は、動作と呼吸、そして意識を大切にして行います。
◆ 準備・呼吸
- 両足は肩幅くらい(自然な歩幅)に開き、つま先を平行にして立つ
- 肩、両腕の力は抜く
- 呼吸は自然な鼻呼吸
◆ 動作
- 両手を前後に振る(息を吐きながら前に、吸いながら後ろに)
◆ 意識
- 両腕を「鉄の玉のついた紐」のようにイメージして、力を抜いて振る
- 手を振りながら、指先から邪気(病気を引き起こす悪い気)が宇宙のかなたに飛んでいくようにイメージする
つまり、腕を前後にブラブラするだけです。
余計な力を抜いて、重力でブラブラしているような感じでOKです。
気功の準備動作として行う場合は5~10分、スワイショウ/セイシュだけの場合は40分ほど行うそうですが、まずは自分が気持ちいいと思える時間、回数で行うのがよいでしょう。
リラクセーション法として使われているリズム運動とも共通するためか、心のリフレッシュやリラックスにも効果的です。
動きがあるので瞑想より集中しやすく、テレビを見ながらでもOKですから、気軽にいつでもできますね。
スワイショウ/セイシュの気持ちよさが分かってくると、ほんの少しブラブラ振るだけでもリフレッシュできるので、仕事などで行き詰ったとき、トイレに立ったときなど、数分行うだけでも効果を実感できます。
秋になると落ち葉が舞い、それを見ているだけで物悲しい気持ちになってしまいがちです。人間が秋の影響を受けてセンチメンタルになるのは当たり前で、決して悪いことではありません。
しかし、そんな気分から解放されたいときは、ぜひ簡単な気功法を取り入れてみましょう。
実際の動きを知りたいなら、「スワイショウ」や「セイシュ」で動画検索すれば簡単に見つかります。さまざまな流派があるので多少の違いはありますが、自分のお気に入りの動作を見つけ、実践してみましょう。
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ものすごく久々な投稿が長文になりました。
なぜかというと、せっかく仕上げを行う直前まで書き上げていたのにキャンセルになってしまった記事だからです。
もったいないので公開することにしました。(無断で使用されてしまった場合の保険的意味も)
取材・執筆案件のほか、ネタ出しから執筆までも行いますので、ご依頼の際はご連絡ください。
気功は趣味で実践中なので、このようなテーマで執筆しました。
オンラインに溢れている出どころも真偽のほども分からない情報を適当に収集して、自分自身が信じられないような記事を書くことはしていません。
(副業ライターではありません。1円ライターでもありません。責任が持てないような低価格での執筆はいたしません)